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学びをシェアするサイクルを構築し、ナレッジ共有が飛躍的に増加。より技術を高め合える環境にスカパーJSAT株式会社様

学びをシェアするサイクルを構築し、ナレッジ共有が飛躍的に増加。より技術を高め合える環境に
  • DocBaseメンバー数 16人
  • お話を伺った人 三島貴務 様、小川宗晃 様(右から)

1分でわかるダイジェスト

業種 宇宙事業 / メディア事業
導入範囲 NTNオープンイノベーション活動チーム
課題
  • ナレッジをメールやファイルベースで共有しており、後から探せない
  • 不便な情報共有に慣れてしまい、改善の必要性が認識されていない
  • 作業環境で利用できるツールに制約があり、スピーディな情報共有ができない
使い方
  • 技術標準化活動文書の分析と蓄積
  • 技術の調査・分析の共有
  • PC、スマホ問わずDocBaseへ接続して利用
効果
  • チームメンバーの頭の中が可視化された
  • 情報を蓄積・検索しやすくなり、ストレスなく仕事ができるようになった
  • 定期的にインプット・アウトプットをする場を設けられた

目次

スカパーJSAT様 の事業内容について教えてください。

三島様: 弊社のグループミッションは「Space for your Smile」です。Spaceが意味するのは海や空、宇宙、家族が集う空間などですが、これらの「Space」すべてが笑顔で満たされる世界を目指しています。その核のひとつである宇宙事業では、通信衛星によるサービスを中心に幅広いサービスを展開しています。通信衛星にはフレキシビリティ(陸海空を問わない柔軟性)やレジリエンス(災害など環境変化に対する強さ)等の点で強みがあり、これらを生かしたサービスを展開しています。

現在は、2030年に向けた新領域への投資を積極的に行っています。その一環で、今年度から「NTNオープンイノベーション活動」を実施しています。DocBaseもこの取り組みの中で導入しました。

NTNとは Non-Terrestrial Networkの略です。Terrestrial Network(地上ネットワーク)以外の、宇宙、海、空を多層的に繋ぐ非地上系ネットワークのことを指します。NTNオープンイノベーション活動の目的は、弊社が積極的にNTN実現に関与すること、NTNが使われる世界で新しい価値やサービスを提供することです。

日本で唯一、そしてアジア最大の衛星通信事業者であるスカパーJSAT。
航空機、船舶、通信未整備地域への通信手段を提供する宇宙事業から、「スカパー」を展開するメディア事業まで、幅広く事業を展開しています。

三島様、小川様自身の業務内容について教えてください。

三島様: 活動の1つとして、NTNの実現に向けて通信技術の標準化活動に取り組んでいます。弊社が考えている新しいユースケースなどを世界標準の通信規格として反映させ、将来的に利用できるようにしていく活動です。

世界標準の通信規格に衛星通信を組み込むことで、将来的にスマートフォンや船舶・航空機などの移動体通信がどんな時でも途切れず安定的に利用できるようになると考えています。

その他には、新しい通信技術の調査や検証を行っています。従来のユースケースにとらわれず、新しいビジネスを探索していく活動を行っています。

DocBase導入以前の情報共有ではどんな問題があったか教えてください。

情報を探すのが困難な状態だったが、現場が非効率な状態に慣れてしまっていた

三島様: DocBase以前はツールらしいツールがなかったのが正直なところで、ファイルやメールの共有がベースでした。メールだと情報が埋もれますし、途中からプロジェクトに参加したメンバーは把握できないので、改めて送り直したりしていました。また、あとから情報が辿れないことも課題でした。

小川様: 私は中途入社なのですが、入社した際に、情報共有ツールが一元化されていないことに驚きました。 前職ではScrapboxなどを使って情報共有をしていましたが、現職ではメールやファイルの添付で行われていたんです。これは非常に効率がよくないと感じました。

ですが、最初はこの課題について共感してくれる人が全然いませんでした。みんな非効率的なやり方に慣れてしまっていて、「なんで変える必要があるの?」といった感じでした。

そこからしばらくして、三島含めた転職者が何人か入社してきました。その人たちは情報共有の課題に共感してくれて、徐々に「情報共有を効率化していこう」という風土ができあがりました。そして、実際に情報共有の効率化を進めることになり、三島にツールの調査や選定をお願いしました。

DocBaseを導入した理由を教えてください。

コストの低さも魅力だったが、それよりも使いやすさを重視

三島様: DocBaseは他のサービスと比べて低コストで、将来的にメンバーが増えても対応しやすそうだと思いました。ただ、今回は予算というよりは、使い勝手を重視していました。3製品ほどトライアルをしてみて、最終的にDocBaseの導入を決めました。

決め手はマークダウンの入力補助があること、タグ・グループでの権限分けがあること、これといった不便を感じる機会や不具合がなかったことです。他のサービスでは気になる不具合が1,2個ありましたが、DocBaseにはありませんでした。正直なところ、これが一番の決め手となりました。

セキュリティが高く、安心して使える

小川様: また、ツールを導入するうえではセキュリティリスクの評価が必須となります。その点で、DocBaseはISO 27001認証取得やセキュリティシートの公開などの取り組みを行っている他、ツールとしても二要素認証をサポートしており安心できました。

現在は、我々は公開情報を基にした分析であったり、展示会の情報のまとめ・分析など、会社の重要情報を含まないものに絞って運用していますが、その場合でも高いセキュリティがあると安心できます。

DocBaseをどのように利用されているか教えてください。

新しい技術の調査や、講演会などで集めた情報をシェア

三島様: 新しい通信技術の調査や、外部の講演会や展示会に行って集めた情報を共有してもらっています。

それから、通信技術の標準化活動では「寄書」というものを提出する必要があります。寄書とは、標準化したい技術を文書にまとめたものです。寄書はいろいろな会社が提出していて、私達はそれらを分析、調査した結果をまとめる活動も行っています。

WordファイルをMarkdownに変換し、DocBaseに集約

三島様: 寄書はよくWordで作られていますが、何百個もあるので読みづらくて大変でした。そこで、まずはWordからマークダウンに変換するスクリプトを作りました。そのマークダウンをDocBaseに投稿することで、ブラウザやスマートフォンからも寄書を読めるようにしました。さらに、調査結果に対してコメントも残したりしています。

DocBaseを中心としたインプット・アウトプットの時間を取るように

小川様: 他社でもよくあることだと思いますが、弊社は打ち合わせが多すぎて、情報をまとめる時間が取れないことがよくあります。私個人でも、インプットとアウトプットの時間をちゃんと取りたいと考えていました。

そこで、毎週決まった時間に社内メンバーで集まり、得た知識をDocBaseに共有する会を設けました。この時間では会議はせず、ひたすらDocBaseに書き込んでいきます。この「DocBaseまとめの会」は週2回、さらに隔週でまとめた知見を口頭で発表し、意見交換や議論をする会も設定しています。

DocBaseがあることでインプット・アウトプットの時間が取れるようになり、定期的に情報共有する仕組みができました。

チームへの導入時に工夫したことを教えてください。

既存の連絡ツールとの比較表を作り、DocBaseのメリットをアピール

三島様: 弊社で利用中の連絡用ツールにもWiki機能が付いていますが、いろいろと不便なところがありました。導入にあたっては既存ツールとDocBaseとの比較表を作り「DocBaseのほうが便利ですよ」と導入のメリットを説明しました。

あとは、「オープンイノベーション活動を始めるにあたって、今後まとめなければならない知識の量がどんどん増えていきます。今の仕組みでは情報共有しづらいので、新しい仕組みを入れる必要があります」といったようにメリットをアピールしていきました。

大枠を書いたメモを用意して書き込んでもらうようにし、使ってもらうきっかけに

三島様: DocBaseに慣れていない人には、小川がメモの枠組みを作っておいて「この部分は◯◯さんが書いてください」と引き継ぐようにしていました。それがきっかけでDocBaseを使うようになった人もいますね。

DocBaseを導入して良くなったこと・改善したことを教えてください。

情報を蓄積、検索する時間が大幅に減った

三島様: まず、情報の保存場所を整理する時間が大幅に減りました。DocBaseを使わない場合、「◯◯に保存しました」と情報の保存場所を伝える必要がありますし、伝えても時間が経つと保存場所が分からなくなったりします。DocBaseなら、タグなどで検索すれば大体ストレスなく辿り着ける印象です。情報をどこに保存するか事前にしっかり整理しなくても、すぐに見つけられる状態になりました。

今まで知りえなかった知識を得られるように

三島様: その他には、興味はあるが知る機会がなかった知識が得られるようになりました。どういうことかというと、「この人はこの分野に詳しい」といったことは知っていても、今までその内容を知る機会があまりなかったんです。

DocBaseを導入したことで、その人がまとめてくれた知識がメモとして可視化されるようになりました。それを見た上で、気になる点を個別に質問したりもできるようになりました。いろいろな情報にアクセスできることで、チームメンバーの知識や考えを可視化できるようになったことが大きいと思います。

DocBaseの好きな機能を教えてください。

DocBaseを利用していないメンバーにも外部共有でシェアできる

三島様: 外部共有は便利だと思います。DocBaseを使っているメンバーは限られているので、使っていないメンバーに共有する際に「あってよかった」と思う機会が多いです。

報告書のまとめにメモの差し込みが便利

小川様: 1つがメモの差し込みで、差し込んだメモを開いたり閉じたりできるところが好きです。
私は皆が作ったメモをまとめて、上層部に見せる報告書を作っています。その際によくメモの差込機能を使っているので、便利だなと思っています。

Excelからコピペでマークダウンの表が作れる

小川様: それと、Excelでセルを選択してからDocBaseにコピペすると、自動でマークダウンのテーブルが作られる機能がすごくいいなと思いました。この機能を知る前は、一度VSCodeなどに貼り付けて、自分でマークダウンのテーブルを作ってから貼り付けていました。そんな面倒なことする必要ないじゃないか、と気付いてちょっと感動しました。

パフォーマンスの良さ

小川様: あとは機能ではないですが、パフォーマンスがとてもいいと思っています。すごく軽快に動きますし、ファイルのアップロード・ダウンロードも早いので、エンジニアの方が頑張っているのかなと思いました。ありがとうございます。

DocBaseをおすすめしたいのはどんなチームか教えてください。

三島様: そうですね、我々と同じ課題を抱えているところでしょうか。情報共有でファイル保存やメールを使っている職場であれば、DocBaseのようなシステムを導入したほうが良いと思います。共有すべき情報がマークダウンで適切にまとめられる種類の内容であれば、ファイルに保存するよりはDocBaseのようなプラットフォームを使う方が良いと思います。

掲載日:2024年01月23日

監修

DocBase編集部
DocBase編集部

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